薬剤師の転職成功のためのチェックリスト

1. 自己分析を行う

転職理由の深掘りをします
転職理由はよく考えた方が良いです。
具体的には退職した理由→御社を選んだ理由
と説明するかと思います。
いくつか面接を組んでいくので大変かと思いますが、まずは面接する企業のHPなどを確認して企業理念や方針などをしっかりと確認したほうが良いでしょう。
そのうえであなたがなぜその会社を選んだのか、今までの会社になくて今回の会社は何が優れているのか
そういうことを明確にするとよいでしょう。
間違っても人間関係を理由にしないでください。
人間関係の問題はどこの会社でも発生しています。
あなたが人間関係で転職したとすると「我が社でも人間関係良好に保てるのだろうか」と疑問を抱かせてしまいます。
転職においては
- 継続性
- 再現性
を求められます。
- あなたがどれくらい長く働けそうな人なのか
- あなたが即戦力として今までの経験をどう活かしてくれるのか
当然ですが、
数年で退職を繰り返している人は評価が下がりますので、
そういう人は転職しないで今のところを踏ん張ってあと2−3年は頑張るようにしましょう。
希望条件をリスト化する
下記の希望条件を書き出してみてください。
- 給与
- 勤務地
- 勤務形態(フルタイム・パートタイム)
- 待遇や福利厚生
- 職場環境
この条件の中であなたが1番ゆずれない条件はなんでしょうか?
また、2番目はなんでしょうか?
その優先順位をしっかりと明確にしておいてください。
なぜなら、転職先の企業は全てが優れているというわけではなく、
何かが優れていて何かが劣っているなど、メリットデメリット両方あります。
そういう中で、すばやくいくつか内定もらった中で決断するためには
「明確な優先順位」が必要です。
あなたのスキルの棚卸しを行います
薬剤師として転職を考える際、自身のスキルを整理することは非常に重要です。
これまでの経験を振り返り、どのようなスキルを身につけてきたのかを明確にすることで、
自分の強みを活かせる職場を見つけることができます。
調剤業務における経験と強み
調剤薬局での勤務経験がある方は、処方箋に基づく正確な調剤はもちろん、
患者さんへの服薬指導や相互作用のチェックなど、幅広い業務を経験してきたはずです。
これらの経験は、安全で適切な薬物療法を提供するための重要なスキルといえます。
特に、複雑な処方箋への対応や、患者さんとのコミュニケーション能力は、
調剤薬局での経験を強みとしてアピールできるポイントです。
病院薬剤師としての経験と強み
病院での勤務経験がある方は、病棟業務や注射薬の調製、
がん化学療法への関与など、より専門性の高い業務を経験している可能性があります。
これらの経験は、高度な医療知識と技術を要求される病院薬剤師の職場で、
大きな強みとなります。
また、医療チームの一員として他職種と連携する能力も、病院薬剤師としての重要なスキルです。
在宅医療や地域医療への関与
在宅医療や地域医療に関わった経験がある方は、
患者さんの生活に寄り添った薬剤師としてのスキルを身につけています。
在宅訪問や多職種連携の経験は、地域包括ケアシステムにおける薬剤師の役割が重要視される中で、
強みとしてアピールできます。
研究や教育への関与
大学院での研究経験や、後輩薬剤師の指導経験がある方は、
専門性の高さと教育指導力を強みとしてアピールできます。
研究で培った問題解決能力や、後輩指導で身につけたリーダーシップは、
薬剤師としてのキャリアアップに役立つスキルです。
情報収集を始める

転職市場の動向を把握する
薬剤師の需要の変化
近年、医療の高度化や高齢化社会の進展に伴い、薬剤師の需要が変化しています。
在宅医療や地域医療における薬剤師の役割は引き続き重要視されていますが、
研究機関や製薬企業における求人は減少傾向にあります。
一方で、ドラッグストアでの薬剤師の需要が高まっており、
セルフメディケーションの推進や健康サポート薬局の展開などを背景に、
求人数が増加しています。
病院薬剤師の需要と供給
病院薬剤師の需要は、医療の高度化や安全性の確保などを背景に、
今後も一定の需要があると予想されます。
しかし、薬学部の定員増加などにより供給が増えたことで、特に大都市圏では競争が激しくなっています。
地方では人材不足が課題となっているものの、
全体的には病院薬剤師の求人数は横ばいから微減の傾向にあります。
調剤薬局の動向
調剤薬局業界は、医薬分業の進展により長年拡大してきましたが、
近年は競争の激化や薬価改定の影響により、経営環境が厳しさを増しています。
そのため、調剤薬局チェーンの再編や、専門性の高い薬局への転換など、業界の構造変化が進んでいます。
調剤薬局への転職を考える際は、こうした動向を踏まえて検討することが重要です。
ドラッグストアにおける薬剤師の需要の高まり
セルフメディケーションの推進や健康サポート薬局の展開などを背景に、
ドラッグストアにおける薬剤師の需要が高まっています。
OTC医薬品の販売や健康相談、在宅医療支援など、幅広い業務で薬剤師の専門性が求められています。
ドラッグストアチェーンの積極的な出店や、薬剤師の採用増加などにより、
ドラッグストア業界は薬剤師の転職先として注目されています。
求人サイトやエージェントに登録する
求人サイトや転職エージェントに登録することで情報を集めることができます。
求人サイトについては自分から検索しなければなりませんが、以下の求人サイトが有名です。
- Indeed(インディード) – 日本でも有名な求人検索エンジンで、薬剤師の求人も豊富に掲載されています。
- ハローワークインターネットサービス – 公共職業安定所(ハローワーク)の公式サイト。薬剤師の求人も全国から掲載されています。
- ジョブメドレー – 医療・福祉業界に特化した求人サイトで、薬剤師向けの求人情報も充実しています。
- グッピー(GUPPY) – 医療系に特化した求人サイトで、薬剤師の求人が多く掲載されています。
転職エージェントに登録すると、エージェントから旬な情報や、あなたにあった転職情報を持ってきてくれます。
一見すると見逃してしまいそうな掘り出し案件や非公開求人案件も持ってきてくれます。
まずは二つ以上登録してみて、気に入った担当者から情報を得てみましょう。
転職会社比較 記事
転職エージェントに相談する

転職エージェントに登録すると、向こうから面談か電話面談の相談があると思います。
この時感じよく、模擬面接かのように丁寧に対応しましょう。
転職エージェントへの対応が良くないと、あまりいい案件をもらえないので注意しましょう。(経験談)
もし、関係が崩れてしまったら違う転職エージェントに登録して1から関係づくりするのがオススメです。
書類準備をする
2. 情報収集を始める
- 転職市場の動向を把握する
薬剤師転職市場の最新動向や求人の傾向を確認する。特に年齢や地域ごとの求人状況。 - 求人サイトやエージェントに登録する
おすすめの転職エージェントや求人サイトに複数登録し、情報を集め始める。 - 転職エージェントに相談する
キャリアアドバイザーに自分の希望や現状を相談し、具体的なアドバイスを受ける。
3. 書類準備をする
- 履歴書を最新情報で更新する
転職用のフォーマットを使用し、最新の情報を含める(dodaやリクナビネクストなどでフォーマットを入手)。 - 職務経歴書を準備する
自分のキャリアの詳細や実績を整理し、アピールポイントを強調する職務経歴書を作成。 - 資格証明書などを準備する
薬剤師免許やその他関連する資格の証明書を揃えておく。
4. 転職活動を進める
- 応募する求人を選定する
自分の条件に合った求人を選び、無理なく応募できる範囲を決める。 - エージェントに条件交渉を依頼する
転職エージェントに年収や労働条件の交渉を任せ、最適な条件を獲得する。 - 面接日程の調整をする
応募先との面接スケジュールを調整し、準備を進める。
5. 面接対策を行う
- 面接の事前準備をする
志望動機や自己PR、転職理由など、面接で聞かれる質問への回答を準備する。 - 模擬面接を受ける
転職エージェントなどで模擬面接を実施してもらい、フィードバックを受ける。 - 企業研究を行う
面接を受ける企業の事業内容や職場環境についてしっかりリサーチし、質問できる準備を整える。
6. 内定後の手続き
- 条件交渉を行う
内定後、給与や福利厚生、勤務条件に関して条件交渉を行う。 - 退職の手続きを準備する
現職を退職するための準備を整え、退職願や引き継ぎ資料を作成する。 - 新しい職場での準備を進める
入社書類の提出や、新しい職場で必要な準備を完了する。
7. 転職後のフォローアップ
- 入社後のフォローアップを確認する
転職エージェントなどからのフォローアップや、職場の環境に問題がないか確認する。 - 試用期間の評価を確認する
試用期間中に自分の働き方や企業との相性を確認し、適切に対応する。
転職のための面接対策

転職エージェントを通していたら、転職エージェントが模擬面接をしてくれます。
しかし、もし直接応募やその他の応募であれば、あなたの友人や知り合いなどに模擬面接してもらうのが良いでしょう。
模擬と言っても人前で話すとなるとなかなかまとまってなかったりするのでいい練習になります。
転職する時に必要な書類、職務経歴書、準備について
履歴書はdodaにいいフォーマットがあるので下のリンクからみてみると良いでしょう。
https://doda.jp/guide/rireki/template
職務経歴書はリクナビネクストのフォーマットがおすすめです。

職務経歴書の書き方ナビ|見本と職種別例文サンプルで簡単作成 |リクナビネクスト
これから職務経歴書を作成する方向けに、職務経歴書の書き方や書類選考通過に向けた作成のポイント、概要や履歴書との違い、提出方法を解説しています。書き方の解説や職種別の見本を参考に、職務経歴書を作成し、書...
数社応募して、内定を2つ以上取らないと条件交渉できない

条件交渉をする転職はなかなか大変です。
数社の応募のための履歴書の用意が必要です。
職務経歴書は使い回せますが、履歴書はそれぞれの会社用に合わせて変えていかなければなりません。
それぞれ志望理由を思考して書き換えていき、それぞれの会社での面接で話す内容を決めて、そうやって内定を2つ以上とる。
そこから年収交渉に入ります。
年収以外の条件はその前に詰めておきます。
そのうえで年収の高い方に入るかもしくは2番手だけどあなたが納得したところに入るか。
自分の転職軸に沿って内定先から実際に入るところを決める
ここで転職軸が大切になってきます。
転職軸が決まっていれば、内定先からどこを優先的に考えて判断すればいいかがわかりますが、転職軸が決まっていないと判断に迷います。
転職を始めたきっかけや一番改善したいものは何なのでしょうか。
二番目に改善したいのは?
前職になくて転職先に何を求めるかを考えて実際に入るところを決めてください。
