「薬剤師って、国家資格なのに思ったより年収が低いよね…」
そんな声を、同僚やSNSでもよく見かけませんか?
僕自身も、30代になって仕事に慣れてきた頃、「このまま働き続けても収入は頭打ちなのかな…」と不安になったことがあります。
実際、薬剤師の平均年収は決して低いわけではありませんが、「リスクと責任の割に見合わない」と感じる人が多いのも事実。
この記事では、薬剤師の年収が低すぎると言われる理由や、年収1,000万円を目指すための現実的な方法を、等身大の目線でお話しします。
薬剤師の年収は本当に低すぎるのか?平均年収と他職種との比較でわかる現実


「薬剤師って、国家資格の中では年収そこそこ高いって聞くけど、実際どうなの?」
そんな疑問に答えるために、まずはデータを見てみましょう。
厚生労働省の調査によると、薬剤師の平均年収はおよそ550〜600万円。
年代別に見ても、20代で400万円前後、30代で500〜600万円、50代で700万円ほどが一般的です。
一見すると悪くない数字ですが、問題は学費と労働量のバランスなんですよね。
薬学部は6年制で、学費も私立なら1,000万円を超えることが多い。
それだけ投資して卒業しても、手取りにすると月30万円台。
「え、これでやっていけるの?」と感じる人が出てくるのも当然です。
さらに、医師の平均年収が1,400万円前後というデータを見ると、同じ6年制を出ているのに2倍以上の差があります。
「低すぎる」と感じるのは、単にお金の問題というより、努力に対する報酬のギャップが原因かもしれません。
薬剤師が「年収が低すぎる」と感じる3つの理由


僕自身、最初のころは「そこそこもらえてるし、いいかな」と思ってました。
でも家庭を持ち、子どもが生まれると、現実が見えてきます。
学費が高いのに給与が見合わない
薬学部は6年間。医師と同じように国家資格を取るまで長い道のりです。
にもかかわらず、就職してみると初任給は20万円台後半〜30万円台前半。
友人の看護師や理学療法士と比べても、そこまで差がないと感じることもあります。
「6年も頑張って、奨学金も抱えて、この収入?」
そんな気持ちになるのは自然なことです。
責任が重いのに評価されにくい


薬剤師の仕事は、患者さんの命に関わる責任ある仕事です。
でも、評価基準が「調剤の速さ」「正確さ」「勤務態度」といった定性的なものに偏りがち。
営業職のように成果が目に見えるわけではないので、年収が上がりづらい構造になっています。
組織内で昇給の天井が早い


調剤薬局やドラッグストアでは、ある程度経験を積むと管理薬剤師に昇進できます。
でも、そこから先のポストが少ない。
「店長」や「エリアマネージャー」など限られた役職を取り合う形になるため、早い段階で年収の上限が見えてしまうんです。
薬剤師でも年収1,000万円を目指せる5つのキャリア戦略


「年収1,000万円なんて無理だよ」と思っていませんか?
実は、薬剤師でもやり方次第で十分に狙えます。
僕も最初は半信半疑でしたが、周りには実際に達成している人もいます。
1. 高年収の職場に転職する


最も現実的なのが「転職」です。
調剤薬局や病院では年収の上限が見えやすいですが、ドラッグストアや地方の職場では違います。
特にドラッグストアは、店舗展開が多いぶん昇進ポストが豊富で、年収800〜1,000万円の管理職も珍しくありません。
また、地方では人手不足が深刻なので、都市部よりも100〜200万円高い条件が提示されることも。
僕の知人は、都会から地方に移って年収が一気に200万円アップしました。
2. MR(医薬情報担当者)に転職する


営業が得意なら、製薬企業のMR(医薬情報担当者)も高収入の道です。
成果に応じてインセンティブが支給されるため、実力次第で年収1,000万円も夢じゃありません。
ただし、MRは求人数が少なく、転職ハードルは高め。
それでも、薬剤師として培った医薬品の知識を活かせるので、挑戦する価値はあります。
3. 管理薬剤師やエリアマネージャーに昇進する


管理薬剤師は、職場の中では責任もありますが、その分年収も上がります。
一般薬剤師より100〜150万円ほどアップするケースもあり、地道なステップアップとして現実的です。
また、チェーン薬局ではエリアマネージャーに昇進すれば年収800万円超も可能。
「同じ場所に居続けるより、キャリアを少しずつ積み重ねる方が結果的に稼げる」
これが僕が感じたリアルな感覚です。


中小の薬局チェーンの幹部候補だと、年収900万以上。年収1000万も見えてくる水準です。
4. 掛け持ちや夜勤勤務で収入を底上げする


掛け持ち勤務や夜勤を取り入れている薬剤師もいます。
夜勤手当や休日勤務を組み合わせれば、年収800万円以上も狙えます。
もちろん体力的にはキツいですが、「短期間で貯金を増やしたい」ときには有効です。
例えばドラッグストアで平日働きつつ、週末だけ在宅医療のサポートに入るなどの働き方。
柔軟な働き方を選べるのも、薬剤師の強みですよね。
5. 副業や資格取得でスキルを収入に変える


最近では、薬剤師向けのオンライン相談や医療ライターなど副業で稼ぐ人も増えています。
さらに資格を取れば、昇給や手当の対象になることもあります。
例えば「認定薬剤師」や「日本糖尿病療養指導士」などは、資格手当で月数万円つく場合も。
「資格=年収アップの近道」とまではいかなくても、信頼性と評価は確実に上がります。
年収を上げるためにおすすめの資格とスキル


僕も30代になってから資格の重要性を感じ始めました。
若い頃は「資格なんて意味ないでしょ」と思ってましたが、持ってる人はやっぱり強いです。
認定薬剤師・専門薬剤師


研修や試験を通して専門分野のスキルを証明する資格です。
特にがん、感染症、小児薬物療法などの分野では需要が高く、資格手当が支給される職場もあります。
何より、「この分野はこの人」と信頼されるようになれば、転職市場でも強みになります。
認定実務実習指導薬剤師


薬学部の学生を実務実習で指導できる資格。
教育的な立場を経験できることで、自分のスキル整理にもなりますし、上司からの評価も上がります。
地味ですが、管理職へのステップアップにもつながる資格です。
日本糖尿病療養指導士・NR・サプリメントアドバイザー


生活習慣病や健康志向が注目されている今、これらの資格はかなり実用的です。
患者さんへの栄養指導やサプリ相談の際に役立ち、ドラッグストアでも重宝されます。
「薬を出すだけじゃない薬剤師」になりたい人にはぴったりの方向性ですね。



ケアマネージャー・スポーツファーマシスト


薬剤師とケアマネージャーのダブルライセンスは珍しく、介護領域でも活躍できます。
また、スポーツファーマシストはアンチドーピング支援に関わる専門資格。
どちらも薬剤師の枠を超えた活躍ができるので、市場価値を高めるにはもってこいの資格です。



まとめ:薬剤師の年収は低すぎる?行動次第で未来は変えられる
「結局、薬剤師の年収って低いの?高いの?」
僕の答えはこうです。
“行動しない人にとっては低すぎる、でも動く人にとっては十分上げられる”。
平均年収だけ見れば、薬剤師は決して安くありません。
ただし、現状維持では上がりにくい職種でもあります。
僕自身も、数年前に転職と資格取得を同時に進めた結果、年収が80万円ほど上がりました。
特別な才能があったわけじゃありません。
ただ、「このままでいいのかな」と思ったとき、一歩踏み出しただけです。
薬剤師は、知識と経験を積み上げることでキャリアの幅が広がる仕事です。
「年収が低すぎる」と感じたら、それはチャンスのサイン。
転職・資格・スキルアップ、どれからでもいいので、今日から少しずつ動いてみてください。
未来の自分に、きっと感謝されるはずです。


行動するか、しないかはあなた次第
あなたの未来は今の決断で左右されます!
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