こんにちは!忙しい薬剤師の皆さん、研修単位の取得や最新知識のアップデートに頭を悩ませていませんか?
「eラーニングって色々あるけど、結局どれがいいの?」という声をよく聞きます。
そこで今回は、現役薬剤師の視点から、本音で語る薬剤師向けeラーニングの徹底比較をお届けします!
最近は特に、コロナ禍の影響もあって対面研修が減り、eラーニングの需要が高まっています。
でも「単位取得だけが目的になってない?」「本当に現場で役立つ内容なの?」という疑問も多いはず。
各プラットフォームの特徴や最新情報を踏まえて、あなたに最適なeラーニングを一緒に探していきましょう!
費用と特徴の比較表

まずは主要eラーニングプラットフォームの費用と特徴を一覧表で比較してみましょう!
プラットフォーム名 | 年間費用(目安) | コンテンツ数 | 強み | 弱み | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|---|---|
メディカルナレッジ | 15,000円~50,000円程度 | 1,000講座以上 | 専門分野(緩和医療・老年薬学)に強い、スマホアプリあり | 料金がやや高め | 専門性を高めたい人、臨床知識を深めたい人 |
MPラーニング | 12,000円~30,000円程度 | 800以上 | コスパ良好、漢方・生薬の単位も取得可能 | 情報量が多すぎて迷いがち | 効率よく単位取得したい人、幅広く学びたい人 |
ファーマストリーム | 10,000円前後 | 毎月2~4つ新規追加 | 動画×スライドで視覚的に学べる | コンテンツ数が少なめ | 視覚的に学びたい人、実践的内容を求める人 |
JPEC主催eラーニング | モジュールごとに異なる | 不定期更新 | 認定機関直営で信頼性高い | UI/UXがやや古い | 公的機関の信頼性を重視する人 |
薬剤師あゆみの会 | 会員12,000円前後+オプション | 能力別に多数 | 地域薬局・在宅医療に特化、毎日更新 | 会員システムが複雑 | 地域薬局薬剤師、在宅医療に携わる人 |
杉浦記念財団 | 5,000円前後(一部無料) | 150以上 | 低価格、地域包括ケアに特化 | コンテンツの偏りあり | 予算を抑えたい人、地域医療連携に興味がある人 |
※価格は2025年4月現在の一般的な目安です。詳細は各公式サイトをご確認ください。
メディカルナレッジ:老舗の安定感と専門分野の充実度が魅力

基本情報
- 運営元: 特定非営利活動法人 医療教育研究所
- 認定: 日本薬剤師研修センター(JPEC)認定
- 料金体系: 取得単位数に応じた複数プラン(無制限あり)
こんな人におすすめ
バリバリ臨床知識を深めたい!専門分野に強くなりたい!という方に超おすすめです。
2003年から運営されている老舗で、安定感は抜群。
緩和医療や老年薬学など専門性の高いコンテンツが充実しているのが最大の特徴です。
最新の取り組み
年間100以上の新コンテンツを追加していて、常に最新の医療トレンドをカバー。
スマホアプリも提供しているので、通勤時間や待ち時間の有効活用にぴったりです。
ここがイマイチ
料金設定はやや高め。研修シールの貼り付けなど単位取得の手続きは比較的簡単ですが、初期投資は覚悟が必要かも。
メディカルナレッジ: メディカルナレッジ
(アプリ版も利用可能)
MPラーニング:コスパ良好!幅広いコンテンツで初心者にも優しい

基本情報
- 運営元: 株式会社MDPS(メディセオ制作)
- 認定: JPEC認定、漢方薬・生薬認定薬剤師の単位も取得可能
- 料金体系: 新規・更新コース別、法人プランあり
こんな人におすすめ
「とにかく効率よく単位を取りたい!」「あれこれ幅広く学びたい!」という方に最適です。
800以上のコンテンツを提供していて、基礎から実践まで幅広いトピックをカバー。
価格設定も比較的リーズナブルで、コスパは抜群です。
最新の取り組み
2025年2月と4月にシステムメンテナンスや単位付与条件の変更が予定されていて、常に改善が進行中。
最新の治療ガイドラインに関するコンテンツも随時追加されています。
ここがイマイチ
情報量が多すぎて、初めは何から手をつけていいか迷いがち。PECSへの登録が必要なので、最初の設定にちょっと手間がかかります。
MPラーニング: MPラーニング
(研修認定薬剤師の資格取得に対応)
ファーマストリーム:動画×スライドで視覚的に学べる実践型

基本情報
- 運営元: 薬剤師教育研究企画委員会
- 認定: JPEC認定
- 料金体系: 年間サブスクリプション(薬剤師会員は割引あり)
こんな人におすすめ
「教科書よりも動画で見た方が頭に入る!」「実践的な内容を学びたい!」という視覚学習派に向いています。動画とスライドを同期させた形式で、より実践的な内容に重点を置いているのが特徴です。
最新の取り組み
毎月2〜4つの新しい講義を追加していて、コンテンツは常に最新の状態を維持。
薬剤師webラーニングプラットフォームの一部として、より広範な学習リソースへのアクセスも可能です。
ここがイマイチ
コンテンツの数はほかのプラットフォームと比べるとやや少なめ。専門性の幅を求める人には物足りないかも。
ファーマストリーム: ファーマストリーム
(薬剤師教育研究企画委員会が運営)
日本薬剤師研修センター(JPEC)主催eラーニング:本家の信頼感

基本情報
- 運営元: 公益財団法人 日本薬剤師研修センター
- 認定: もちろんJPEC認定(本家なので)
- 料金体系: モジュール・研修会ごとに料金設定
こんな人におすすめ
「認定機関が直接提供するものが安心!」「特定テーマについて深く学びたい」という方に向いています。
研修センターが主催する研修会を基にしたコンテンツなので、信頼性は抜群です。
最新の取り組み
2025年度には医薬品副作用被害救済制度に関する新しいeラーニングコンテンツの配信が予定されているなど、常に重要トピックをカバー。
VOD形式で過去の貴重な研修会内容も視聴できます。
ここがイマイチ
コースごとに料金が異なるので、複数受講すると費用がかさむ可能性が。
ユーザーインターフェースがやや古い印象で、使い勝手がイマイチなこともあります。
JPラーニング: JPラーニング
(日本調剤の専門知識に基づくプラットフォーム)
薬剤師あゆみの会 eラーニング:現場志向!地域薬局・在宅ケアに強い

基本情報
- 運営元: 一般社団法人 薬剤師あゆみの会
- 認定: CPC(G03)認定
- 料金体系: 法人・個人会員コース別、個別受講オプションあり
こんな人におすすめ
「地域薬局での実践的なスキルを磨きたい!」「在宅医療に携わりたい!」という方に最適です。
能力別(ジュニアクラスなど)にコースが分類されているので、自分のレベルに合わせた学習ができるのも魅力。
最新の取り組み
毎日コンテンツを更新しているという驚異的な更新頻度!動画とスライドが同期したライブ感のある学習体験を提供しています。
ここがイマイチ
地域薬局・在宅医療に特化しているため、病院薬剤師や企業薬剤師にはやや不向き。
会員システムがちょっと複雑で、初めは戸惑うかも。
薬剤師あゆみの会: 薬剤師あゆみの会
(地域薬局・在宅医療に特化したプログラム)
杉浦記念財団 薬剤師のためのインターネット研修:コスパ◎地域包括ケアに特化

基本情報
- 運営元: 公益財団法人 杉浦記念財団
- 認定: JPEC認定
- 料金体系: 手頃な年間料金、無料会員でも一部コンテンツ閲覧可能
こんな人におすすめ
「とにかくリーズナブルに学びたい!」「地域包括ケアに興味がある!」という方に向いています。150以上のコースを提供し、特に地域医療連携に重点を置いているのが特徴です。
最新の取り組み
2025年3月と4月に新しいコースが追加され、薬剤師が身につけるべき知識、特別養護老人ホームでの取り組みなど、実践的なテーマを扱っています。
ここがイマイチ
スギ薬局グループとの関連性があるため、やや偏りを感じる場合も。ただ、実務に即した情報提供は魅力的です。
杉浦記念財団: 杉浦記念財団
(薬剤師のためのインターネット研修を提供)
あなたに最適なeラーニングの選び方

結局どれがベストなのか?それはあなた自身の目標や状況によって変わってきます。以下のポイントを考慮して選んでみてください。
目的は何?
- 単位取得が最優先: MPラーニング(コスパ◎)
- 専門分野を深めたい: メディカルナレッジ(専門コンテンツ充実)
- 地域医療・在宅に強くなりたい: 薬剤師あゆみの会、杉浦記念財団
- 基礎から幅広く学びたい: MPラーニング、ファーマストリーム
あなたの学習スタイルは?
- 動画で視覚的に学びたい: ファーマストリーム
- 自分のペースでじっくり読み込みたい: メディカルナレッジ
- 実践的なケーススタディがいい: MPラーニング
- レベル別に段階的に学びたい: 薬剤師あゆみの会
予算は?
- とにかく安く済ませたい: 杉浦記念財団(無料会員あり)
- コスパ重視: MPラーニング
- 高くても質重視: メディカルナレッジ
まとめ:ぶっちゃけどこがオススメ?

正直なところ、これからeラーニングを始める方にはMPラーニングがコスパも内容も初心者向けでおすすめ。幅広い内容をカバーしていて、価格もリーズナブル。
ただし、すでに基礎は押さえていて専門性を高めたい方はメディカルナレッジが◎。特に緩和医療や老年薬学に興味がある方には最適です。
地域薬局で働く方や在宅医療に興味がある方は薬剤師あゆみの会か杉浦記念財団を選ぶと、実践的な内容が学べて現場ですぐに活かせますよ。
最後に大事なのは、「単位取得だけが目的」にならないこと。せっかく時間とお金をかけるなら、本当に自分のスキルアップや日々の業務に役立つ内容を選びましょう!
みなさんの薬剤師ライフがより豊かになりますように!
【2025年4月更新】
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