ユニスマイルの概要

ユニスマイルは、2022年4月に株式会社ファーコスが株式会社ミック(エムハート薬局)と合併して誕生した調剤薬局チェーンです。
もともとファーコスは1993年に設立され、2008年10月に医薬品卸の大手であるスズケングループの子会社となりました。
この合併により、ユニスマイルは調剤薬局業界で売上高12位(約553億円)の大手調剤チェーンに躍進しました。
企業規模と店舗展開
ユニスマイルは全国27都道府県に約370店舗を展開しており、従業員数は2,419名 (2024年6月30日現在)、そのうち薬剤師は約1,500名が在籍しています。
本社は東京都千代田区に置かれています。
事業内容
ユニスマイルの主な事業は以下の2つです:
- 調剤薬局事業:特に在宅医療に強みを持ち、1993年から介護保険が始まる前から在宅医療を開始した実績があります。
- 居宅介護支援事業:4薬局に居宅介護支援事業所を併設し、ケアマネジャーがケアプランの作成や介護サービス相談を受け付けています。
在宅医療に関しては20年以上の経験とノウハウを持ち、大手薬局の中でも一部の薬剤師ではなく、ほぼ全員が在宅業務を行える体制を整えている点が特徴的です。
また健康相談イベントの開催など、地域医療への貢献にも力を入れています。
ユニスマイルの口コミ

ユニスマイルの評判について、実際の口コミをもとにポジティブな面とネガティブな面をまとめました。
良い口コミ
- 給与条件 「給料は他の会社よりもかなり高い」「残業代は1分単位できちんと支給される」という声が多く見られます。特に全国転勤ありのコースでは、住宅手当として家賃の8割が支給されるなど、金銭面での待遇は業界内でも優れているようです。
- 女性の働きやすさ 「女性にとって働きやすい職場だと思います。産休・育休の制度は整っており、特に復帰後の時短勤務は小学校3年生まで可能と長期間利用できます」という口コミが見られます。女性薬剤師が多く、ライフイベントに対する理解もあるようです。
- キャリア成長 「評価制度が細かいため、自然とスキルアップを意識せざるを得ない環境です」「在宅に力を入れているため、やりがいを感じられる」というポジティブな声があります。
- 安定性 「スズケングループの一員として経営基盤が安定している」という安心感を評価する声も見られます。
悪い口コミ
- 店舗による差 「忙しさや職場環境は店舗によって大きく異なります。残業が多い店舗では法定ギリギリまで働くこともあります」という声が多く、店舗間の格差が大きいようです。
- 人間関係 「人手不足で雰囲気に余裕がない店舗は人間関係も悪くなりがちです」という指摘もあります。
- 育休・産休のしわ寄せ 「育休・産休は取りやすいですが、残された正社員へのしわ寄せが大きい」という声も。特に独身者や子供のいない社員への負担が増えることがあるようです。
- トップダウン経営への不満 「トップが無茶振りしてくることが多く、中堅社員の愚痴が止まらない」という組織体制に関する課題も指摘されています。
ユニスマイルのメリット

高い給与水準
ユニスマイルの薬剤師の給料は、コースによって月給26万円〜28万円(自宅通勤〜全国コース)に加え、対象店舗では最大6万円の調剤店舗手当が加算されます。
これは業界内でも比較的高い水準と言えるでしょう。
充実した福利厚生
- 住宅手当:転勤ありのコースでは住宅手当として家賃の8割が支給されるほか、転勤一時金15万円、引越し費用、敷金・礼金などの手数料も全額会社負担となります。
- 育児支援:産前産後休暇や育児休業はもちろん、小学校3年生の終わりまで2時間の短縮勤務が可能という、業界内でもトップクラスの育児支援制度があります。育児休暇中の社員の復帰支援として、独自の育児支援BOOK「ママキャリガイド」も配布しています。
- その他の福利厚生:積立年休制度、社会保険各種、薬剤師賠償責任保険、確定拠出年金制度、財形貯蓄、団体保険、介護休業・短時間勤務、スズケングループの福利厚生サービスなど多岐にわたります。
教育・キャリア開発
ユニスマイルでは階層別教育、職種別専門教育、テーマ別教育など、様々な教育・研修プログラムを用意しています。特に以下の資格取得に対する支援があります:
- 認定薬剤師取得
- ケアマネージャー資格取得
- 通信教育費補助
- 学会参加費補助
- 実務実習指導薬剤師取得補助
- がん専門薬剤師取得における病院実習制度
また、キャリアパスとしては「マネジメントコース」(薬局長などマネジメント職)と「エキスパートコース」(専門性を高める道)の2つの選択肢があり、個人の志向に合わせたキャリア形成が可能です。
安全対策の充実
ユニスマイルでは「メディカルリスクコントローラー」という医療リスクを防止するための担当者が各薬局に1人配置されています。
全国のユニスマイルから医療事故例を集めて情報を共有し、社員に周知させることで安全管理を徹底しています。
ユニスマイルのデメリット

店舗による労働環境の差
最も多く見られる不満は、店舗によって残業時間や職場環境に大きな差があるという点です。忙しい店舗では法定ギリギリまで残業があり、雰囲気にも余裕がなくなりがちです。休みの希望が通るかどうかも店舗次第という声もあります。
評価制度の厳しさ
「評価制度が細かく、スキルアップを意識せざるを得ない」という声があります。
目標達成度が給与に直結するため、プレッシャーを感じる社員もいるようです。
産休・育休のしわ寄せ
育児支援制度は充実していますが、「産休・育休、時短勤務のしわ寄せが独身者や子供のいない社員に来る」という問題も指摘されています。
人員配置の調整が十分でない場合、特定の社員に負担が集中する傾向があるようです。
経営方針への不満
「トップが無茶振りしてくることが多く、中堅社員の愚痴が止まらない」「使いもしないAmazonファーマシーやカケハシを無理にやろうとしている感が否めない」など、経営層の方針に対する不満の声も見られます。
ユニスマイルに入社してみてわかったこと

実際の仕事内容
ユニスマイルでは、調剤業務はもちろん、在宅医療に力を入れているため、医師との連携や患者さんの自宅訪問など、幅広い経験を積むことができます。
薬局によっては健康相談イベントの開催など、地域医療への貢献活動も行っています。
キャリア形成の実態
目標管理制度により、年3回の上長との面談があり、目標達成に向けたフィードバックやアドバイスを受けられます。
この制度は給与にも関わってくるため、自然とスキルアップを意識せざるを得ない環境です。
DX推進と新しい取り組み
「DX促進させていたり、新人をターゲットにMIという心療内科で使ってそうなカウンセラーの技術を教えたりして、他の薬局との差別化をはかろうとしている」という声があるように、新しい技術や手法の導入にも積極的な面があります。」
ユニスマイルはこんな人におすすめ

- 安定した大手企業で働きたい人 スズケングループという売上2兆円を超える大手企業グループの一員として、安定した環境で働きたい人に適しています。
- 女性薬剤師・ライフイベントと両立したい人 充実した育児支援制度があり、小学校3年生までの長期時短勤務が可能なため、子育てと仕事を両立したい女性薬剤師に特におすすめです。
- 在宅医療に興味がある人 20年以上の在宅医療の実績があり、専門的なノウハウを持っているため、在宅医療に興味がある、または経験を積みたい薬剤師におすすめです。
- 資格取得・スキルアップを目指す人 認定薬剤師やケアマネージャーなどの資格取得支援制度が充実しており、キャリアアップを目指す人に適しています。
- 年収アップを期待する人 業界内でも給与水準が比較的高く、特に全国転勤コースでは住宅手当も手厚いため、収入面で優遇されたい人におすすめです。
ただし、配属される店舗の環境によって働きやすさが大きく左右されるため、入社前に希望エリアの店舗状況をよく調査することをお勧めします。転職エージェントなどを通じて、店舗の残業状況や人間関係などの内部情報を得られれば安心でしょう。
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