「パート薬剤師って、実際どれくらい稼げるんだろう?」 そう思って調べてみても、サイトによって情報がまちまちで、ちょっと混乱しますよね。
私も病院勤務から調剤薬局のパートに変わったとき、時給と年収のイメージがなかなかつかめませんでした。
この記事では、全国の平均年収・都道府県別の相場から、働き方次第でどれだけ変わるのかを、わかりやすく解説します。

パート薬剤師の年収・時給の実態を徹底解説
まず最初に気になるのが、パート薬剤師の「平均的な年収」。
正社員より少ないのは当然としても、働き方によっては想像以上に稼げるケースもあります。

ここでは、全国平均や地域差、そしてなぜ時給2000円でも年収400万円を超えるのかを見ていきます。
全国平均ではパート薬剤師の年収は400万〜500万円台が中心

全国のパート薬剤師の平均時給は、おおよそ2000円〜2300円が相場。
週5日・1日8時間働くと、単純計算で年収400万円を超える計算になります。
もちろん、勤務日数や残業、店舗によって多少の差はありますが、 「パートでも生活が安定するだけの収入を得られる」職種であることは確かです。
たとえば、週4日勤務(1日8時間)の場合でも、 時給2200円×8時間×週4日×52週=約366万円。
ボーナスや交通費を加えれば、実質年収400万円ほどになる方も少なくありません。

パートで年収400万もらえる仕事はなかなかありません
東京都23区のパート薬剤師の平均時給と年収相場【最新データ2025】
東京都内では、パート薬剤師の平均時給は約2220円前後。
これは全国平均よりも少し高めです。

都心の方が人手不足や業務の複雑さがあるため、時給が上がりやすい傾向にあります。
一方で、通勤時間が長かったり、シフトの自由度が低かったりと、 働きやすさの面では地方の方が優れている場合もあります。
つまり、「高時給=働きやすい」とは限らないということですね。
私が都内で働いていたときは、時給2300円で週4日勤務。 年収換算で約380万円ほどでした。
ただ、通勤だけで毎日1時間かかるのがネックで…。
結果的に、今の郊外勤務(時給2500円・通勤15分)の方が、 体感的にはずっと“満足度が高い働き方”になっています。
全国の地方都市では時給2500円〜4000円も可能

地方では、意外と時給3000円超の求人も珍しくありません。
特に郊外や離島、夜間帯などでは「人手が足りない」ことから時給が高く設定されています。
たとえば、九州地方では時給2800円〜3500円の求人もあります。
同じ働き方でも収入に差が出るので、 転職サイトなどで比較してみる価値はあります。
「収入を上げたいけど、家庭の都合で引っ越しは難しい」 という方は、在宅調剤や派遣薬剤師という選択肢も検討してみると良いかもしれません。
勤務日数・労働時間で変わるパート薬剤師の年収シミュレーション

パート薬剤師の年収は、「時給」だけでなく「勤務時間の設計」で大きく変わります。 働き方を少し見直すだけで、年収50万〜100万円アップも可能です。
ここでは、実際の勤務パターンを例に見てみましょう。
週5日フル勤務なら正社員並みの年収に到達可能

時給2200円で週5日・1日8時間働くと、 2200円×8時間×週5×52週=約457万円。
これは、地方の正社員薬剤師の平均年収とほぼ同等です。
ただし、パートは賞与がない場合が多いため、 ボーナスを考慮するとやや下回るイメージです。
とはいえ、「責任は軽めで給与はそこそこ安定」という点では、 かなりバランスが取れた働き方だと感じます。
私自身、子育てが落ち着いたタイミングで週5勤務に増やした時期がありました。
「これだけ働くなら正社員でもいいかな」と思う瞬間もありましたが、 自由にシフト調整できるパートのほうが、家庭との両立には向いていました。
週3〜4日のパート勤務の現実的な年収目安
週3〜4日勤務なら、年収300万〜400万円が目安です。
特に週4勤務は、「働きすぎず、稼げる」バランスが良いライン。
例えば、時給2300円×8時間×週4日×52週=約382万円。
このくらいの働き方だと、家事や育児との両立も無理がありません。
私の周りでも、週4勤務+扶養外でしっかり稼ぐ方が増えています。 社会保険の加入条件も満たせるため、将来的な安心感もあります。

「フルで働くのはきついけど、もう少し収入を増やしたい」方にはおすすめの形です。
パート薬剤師が年収を上げるための具体的な方法

ここからは、今の働き方を変えずに“収入を増やす工夫”を紹介します。
私も最初は「時給を上げるしかない」と思っていましたが、 実はそれ以外にも収入を伸ばす方法はたくさんあります。
高時給求人を狙うなら地方・郊外エリアも視野に入れる

同じチェーン薬局でも、店舗の立地によって時給が全然違います。
都市部では2200円前後、郊外では2500円〜3000円ということも。
私は以前、都心から電車で40分離れた店舗に異動しただけで、 時給が+300円になりました。
交通費が支給されるので、実質的な収入アップでしたね。
「通勤が少し長くなるだけで、月2万円増える」こともあるので、 視野を広げて求人を見てみるのは本当におすすめです。
派遣やダブルワークで効率的に稼ぐ働き方

派遣薬剤師は、時給3000円以上の求人も多くあります。
期間限定の契約が多いですが、柔軟に働ける点が魅力です。
たとえば、平日はパート、土曜だけ派遣勤務という組み合わせも可能。
私も一時期、週4パート+週1派遣で働いていました。 合計で月収35万円ほどになり、無理なく年収500万円に届きました。
「収入を増やしたいけど、フルタイムは難しい」 そんな方にピッタリの方法だと思います。
経験・スキルで差をつける!時給交渉のポイント

意外と知られていませんが、パートでも時給交渉は可能です。
特に「在宅業務」「管理薬剤師補佐」「レセコン入力が得意」など、 即戦力になれるスキルがある場合は評価されやすいです。
私も在宅業務の経験をアピールしたところ、 時給を200円アップしてもらえました。
大切なのは、「どの仕事を任せられるか」を具体的に伝えること。
“何でもできるパートさん”より、“ここが強い人”のほうが採用側も安心します。
パート薬剤師のメリット・デメリットを年収面から比較
「パート薬剤師って、結局トクなの?ソンなの?」 この質問、よく耳にします。
ここでは、年収面にフォーカスして、パートのメリット・デメリットを整理します。
パート勤務の主なメリット|柔軟な働き方と通勤負担の軽減

最大のメリットは、やはり自由度の高さです。
子どもの行事や家庭の予定に合わせてシフトを組めるのは本当に助かります。
また、転勤や店舗異動がほぼないため、精神的な負担も少なめ。 正社員時代と比べると、仕事に対するプレッシャーがかなり減りました。
結果的に体調も整い、仕事のパフォーマンスも上がった気がします。
パート勤務のデメリット|賞与・昇給が少ない現実

デメリットとしては、ボーナスや昇給が少ない点。
また、勤務時間が減ると社会保険から外れる可能性もあります。
ただ、近年は「週20時間以上勤務で社会保険加入可能」という職場も増えているので、 働き方の柔軟さは広がっています。

「正社員ほどの安定はないけど、家庭との両立を優先したい」 そんな方に、パート薬剤師はちょうど良い選択肢だと思います。
まとめ|パート薬剤師でも年収500万円以上は十分可能
パート薬剤師の年収は、働き方次第で大きく変わります。
時給だけでなく、勤務日数や場所を工夫すれば、 年収500万円以上も現実的な数字です。
私も最初は「パートだと稼げない」と思い込んでいましたが、 今では、時間に余裕を持ちながらしっかり収入も確保できています。
収入と家庭、どちらも大切にしたいなら、 “上手に働くパート薬剤師”を目指してみてください。

      
      
      
      
    
  
  
  
  




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