なの花薬局の概要

なの花薬局は、株式会社メディカルシステムネットワークが展開する調剤薬局チェーンです。
全国に数百店舗を展開しており、北海道から九州まで幅広いエリアでサービスを提供しています。
なの花薬局は、地域医療への貢献を理念に掲げ、患者さんの健康をサポートするための様々なサービスを展開しています。
夜間電話対応サービスやオンライン服薬指導など、患者さんの利便性を高めるための取り組みも行っています。
会社情報
- 社名: 株式会社なの花東日本(メディカルシステムネットワークグループ)
- 本社所在地: 東京都港区虎ノ門1-1-18 ヒューリック虎ノ門ビル8階
- 社員数: 500〜999人
- 事業内容: 調剤薬局事業
- 店舗数: 468店舗(グループ 2025年3月31日現在)
- 平均年収: 約436万円(範囲:300万円~600万円)
経営方針
なの花薬局は積極的にM&Aによる店舗拡大を進めており、それによって全国に店舗網を広げています。
iPadを使った薬歴管理など、ITを活用した業務効率化にも取り組んでいる点が特徴です。
また、親会社のメディカルシステムネットワークが提供する「調剤本部システム」を導入し、業務の標準化を図っています。
なの花薬局のリアル口コミ

20代女性薬剤師(新卒入社・3年目)
「なの花薬局に新卒で入社して3年目になります。最初は研修制度がしっかりしていて、薬剤師として基本的なスキルを身につけることができたのは良かったです。
iPadで薬歴を作成できるシステムは便利で、ペーパーレス化が進んでいるのは働きやすさにつながっています。
ただ、私が配属された店舗は人手不足が深刻で、入社2年目から一人薬剤師の時間帯も多くなりました。
責任は重くなる一方で、給料はあまり上がらないのが正直なところ不満です。
同期の中には既に転職した人もいますが、私は今の店舗の患者さんとの関係を大切にしたいので、もう少し頑張ってみようと思っています。」
30代男性薬剤師(中途入社・5年目・管理薬剤師)
「大手ドラッグストアから転職して5年になります。なの花薬局を選んだのは、調剤に専念できる環境と、当時は比較的給与水準が良かったからです。
現在は管理薬剤師を務めていますが、人員配置や予算の関係で思うように店舗運営ができないことも多いです。
本部からの指示は多いのに、現場の意見はなかなか通らないというジレンマを感じています。休日出勤することも多く、管理職手当を考えるとコスパは良くないと感じることもあります。
一方で、法令順守の意識は高く、患者さんの安全を最優先する文化があるのは評価できる点です。
後輩の育成にもやりがいを感じていますが、もう少し現場の裁量が欲しいというのが本音です。」
40代女性薬剤師(パート・育児との両立)
「子育てとの両立を考えて、なの花薬局でパートとして働き始めて4年になります。
以前は別の大手調剤チェーンで正社員でしたが、残業が多く家庭との両立が難しかったです。
その点、なの花薬局では基本的に残業はなく、子どもの行事や体調不良の際も比較的融通が利きます。
給料は正社員時代より下がりましたが、ストレスが減ったことを考えると今の働き方は私に合っています。
店舗によって雰囲気や忙しさは全然違うので、働きやすい店舗に巡り会えたのはラッキーだったと思います。
システム面では時々トラブルがあり、慣れるまで大変でしたが、今では問題なく使いこなせています。ワークライフバランスを重視する薬剤師には、選択肢の一つとして検討する価値はあると思います。」
20代男性(調剤事務・2年目)
「調剤事務として入社して2年が経ちました。事務スタッフの教育体制はあまり整っておらず、最初は先輩から教わりながら業務を覚える感じでした。
幸い、私の店舗の薬剤師の方々は優しく、分からないことがあれば丁寧に教えてくれます。
給料は業界平均だと思いますが、繁忙期にはかなり忙しく、その割に評価されている感じがないのが残念です。
調剤事務は人手不足が特に深刻で、急な欠勤があると大変な状況になります。
システムは使いにくい部分もありますが、慣れれば効率的に仕事ができます。
福利厚生は大手企業なので充実していて、その点は満足しています。今後はもう少しキャリアップの道が見えてくるといいなと思っています。」
なの花薬局のメリット

女性が働きやすい環境
なの花薬局の大きな強みの一つは、女性が働きやすい環境を整えている点です。
産休・育休制度が充実しており、実際に多くの女性社員が制度を利用して復帰しています。
口コミからは、「育休明けで時短で働いている方も多く、お子さんの体調不良等で急遽休んでも時短であれば問題ない」といった声が挙がっています。
薬剤師や調剤事務は女性が多い職場であるため、こうした制度の充実は大きなメリットと言えるでしょう。
子育てをしながらキャリアを継続したい女性薬剤師にとって、働きやすい環境が整っていることは重要なポイントです。
ワークライフバランスの取りやすさ
なの花薬局では、比較的残業が少なく、ワークライフバランスを取りやすい環境が整っています。
口コミでは「給料は安いが、残業も少ないためワーク・ライフ・バランスはとりやすい」という声があります。
実際に、企業データによると月間平均残業時間は8.2時間と、業界平均と比べても少ない傾向にあります。
また、有給休暇消化率は74.9%と比較的高く、休暇を取得しやすい文化が根付いていることがうかがえます。
プライベートの時間を大切にしたい方にとっては、魅力的な職場環境と言えるでしょう。
大手企業としての安定性
なの花薬局はメディカルシステムネットワークグループの一員として、大手企業の安定性を持っています。
経営の安定性や福利厚生の充実など、大企業ならではのメリットがあります。
特に、将来の不安を感じることなく長期的に働きたい薬剤師にとっては、大きな魅力となるでしょう。
また、全国に店舗展開していることで、引っ越しなどで居住地が変わった場合でも、グループ内での転勤によって継続して働ける可能性があります。
研修制度・キャリア形成
なの花薬局では、新人教育から専門的なスキルアップまで、様々な研修プログラムが用意されています。
特に若い薬剤師にとっては、20代の成長環境が充実しており(評価スコア3.4)、キャリアの初期段階でしっかりとした基礎を築くことができます。
なの花薬局のデメリット

給与水準への不満
なの花薬局に対する最も多い不満の一つが、給与水準に関するものです。
「仕事量が多いのに、給料が割りに合わない」「薬剤師としてはあまり旨味のある会社ではない」といった口コミが見られます。
平均年収は436万円で、業界内ではやや低めの水準となっています。
特に、転勤なし・役職なしのケースでは大きな昇給が見込めないため、長期的なキャリアプランを考える上では考慮すべき点です。
また、全国勤務や広域勤務の社員との給与格差が生じることもあり、モチベーション低下の要因になることもあるようです。
人手不足と業務量の多さ
なの花薬局では店舗によって人手不足が深刻で、それに伴う業務量の多さが大きな問題となっています。
「人手が少ない店舗では、管理職が休日出勤等をしないとシフトが回らない」「忙しくても人員補充がない店舗は、今いるメンバーで回さないといけないのでかなり負担が大きい」といった声が寄せられています。
特に調剤事務は人員不足が顕著で、正社員の事務員として入社すると苦労することが多いようです。
業務量の増加は薬剤師のストレスを高め、ミスのリスクも増加させるため、安全な医療提供の観点からも課題と言えるでしょう。
店舗による格差が大きい
なの花薬局は店舗によって忙しさや残業時間など、労働環境の差が大きい点が指摘されています。
積極的なM&A戦略によって急速に店舗数を拡大してきた結果、店舗ごとの文化や業務体制に違いが生じているようです。
また、異動に関する不満も見られ、「希望の地域へ何年も異動できずに辞める人もいる」といった声もあります。
自分がどの店舗に配属されるかによって、仕事の充実度や働きやすさが大きく変わる可能性があることは考慮すべき点です。
現場の意見が反映されにくい
口コミからは、「現場の意見が反映されない」という不満も多く見られます。
「要望しても人員の補充がない」「正当に評価してくれない」「現場の意見を聞いてもらえない」といった声があります。
大手企業の場合、現場と経営層との距離が離れてしまうことはよくある課題ですが、このギャップが大きいと感じている社員が多いようです。
人事評価の適正感についても、評価スコアは2.8とやや低めであり、改善の余地があると言えるでしょう。
なの花薬局を入社してみてわかったこと

システム導入の光と影
なの花薬局では「iPadで薬歴を記載できる」など、ITを活用した業務効率化を進めています。これは新しい技術に適応できる若い薬剤師にとっては魅力的な点です。
一方で、「M&Aによって吸収された店舗に元から所属している年配薬剤師や事務に関しては、新しく導入された社内システムについていけずにやめることがある」という実態も明らかになっています。
親会社のメディカルシステムネットワークが提供する「調剤本部システム」との相性によって、仕事の大変さが変わってくるという声もあります。
育児との両立の現実
育休制度は充実していますが、「時短で働けるのが小学一年生くらいまでなので、それ以降は正社員に戻るか、パートで働くかになる」という現実もあります。
小学生の下校時間を考えると、正社員としてのフルタイム勤務は難しく、給与水準の低さもあって学童保育などの利用も経済的に難しいケースがあるようです。
子育てとキャリアの両立を長期的に考える場合は、こうした点も考慮する必要があるでしょう。
法令順守の意識の高さ
なの花薬局では法令順守の意識が非常に高い(評価スコア4.0)ことがわかっています。
医療に関わる企業として、コンプライアンスを重視する姿勢は患者さんの安全や信頼につながる重要な要素です。
なの花薬局はこんな人におすすめ

ワークライフバランスを重視する人
なの花薬局は残業が少なく、有給休暇も取得しやすい環境が整っています。
プライベートの時間を大切にしたい方や、仕事と家庭の両立を図りたい方に適していると言えるでしょう。
特に、月間平均残業時間が8.2時間と少ないため、定時退社を希望する方には魅力的な職場環境です。
子育て中の女性薬剤師
産休・育休制度が充実しており、時短勤務も利用しやすい環境があるため、子育て中の女性薬剤師にとって働きやすい職場と言えます。
特に小学校低学年までのお子さんがいる方にとっては、柔軟な働き方ができる点が大きなメリットでしょう。
安定志向の薬剤師
大手企業グループの一員として、経営の安定性があり、長期的に安心して働ける環境を求める方には向いています。福利厚生も充実しているため、総合的な待遇を重視する方にとっては魅力的な選択肢となるでしょう。
若手薬剤師(キャリア形成初期)
なの花薬局は20代の成長環境が充実しており(評価スコア3.4)、キャリアの初期段階でしっかりとした経験を積みたい新卒や若手薬剤師にとって良い環境と言えます。
大手チェーンならではの研修制度や、多様な症例に触れる機会が豊富にあることは、専門性を高める上で大きなメリットとなるでしょう。
一方で、高い給与水準や急速なキャリアアップを望む方、店舗による環境の差が気になる方、現場の声が反映される職場文化を重視する方にとっては、慎重な検討が必要かもしれません。
入社を検討する際は、配属予定の店舗の状況や、自身のキャリアプランとのマッチングを十分に確認することをおすすめします。
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